パネルディスカッション
パネルディスカッションで日印の人材交流の意義について話し合う関係者=松江市学園南1丁目、くにびきメッセ

 島根大(松江市西川津町)が2026年度、インドを代表する理工系大学「インド工科大ハイデラバード校」との人材交流を本格化させる。両校は留学日程や研究内容などの調整を担う「日印グローバル教育・研究センター(JIGER)」を年初に設置。山陰両県企業でのインターンシップ(就業体験)なども実施して国際的に活躍できる人材を育てる。

 島根大は、学部生を対象に夏季の長期休暇に実施していたインド工科大ハイデラバード校への留学を春の長期休暇から大学院生を対象に始める。期間は1~2週間で語学やインドの歴史などのほか、専攻分野の授業を受ける。今月16日に始まった留学では大学院生6人が参加した。

 年に1度は学生や研究者が最新の研究成果を発表するシンポジウムを共同で開催する。島根大の教授はハイデラバード校の研究施設を訪問するなどしており、共同研究も視野にあるという。

 両校は19年、学術交流を目的にした協定を締結。約14億人と世界1位の人口を擁し、IT大国として世界をリードするインドの大学との結び付きを強め、学術研究や人材育成に生かすのが狙い。IT人材などが不足する山陰両県の企業に対して就業体験の橋渡しも行う。

 松江市内でこのほどあった記念式典には、関係者ら150人が参加。大谷浩学長は「人と大学、地域を結ぶ重要な取り組みだ。産学官で連携を強め地域活性化を目指したい」と述べた。ハイデラバード校のブダラジュ・スリニヴァザ・ムルティ学長は「日本とインドを結ぶ拠点として機能し、科学分野の人材や研究のさらなる発展を期したい」と力説した。

(山陰中央新報記事 佐野翔一)