インド大手香辛料メーカー 島根、鳥取の新工場候補地を視察
2026/01/16

ヴィジュ・ジェイコブ社長(手前右)らに、新工場の候補地について説明する田部長右衛門会長(同左)=松江市内
香辛料などの生産、販売を手がけるインド大手の「Synthite(シンタイト)」社の経営幹部ら6人が15日、山陰両県を訪れ、新工場の進出候補地を視察した。同日から4日間の日程で松江、米子、境港の3市5候補地を訪れ、製品の輸送ルートなどについて調べる。
初日は、境港、松江両市の候補地2カ所を訪問。境港市内では、境港貿易振興会の岩田朗事務局長が境港の貨物量や輸送ルートについて紹介。韓国・釜山経由で鉄鋼などをインドに輸出している実績も伝えた。
松江市内の候補地では、中海・宍道湖・大山圏域ブロック経済協議会の田部長右衛門会長が候補地の概要や周辺環境を説明。シンタイト側からは「騒音や臭いなどはどうか」といった質問が出た。
ヴィジュ・ジェイコブ社長は、カレーの香辛料やサプリメントの製造を中心に考えているとし、「日本の大手食品メーカーにも輸出している。製造拠点として前向きに検討したい」と話した。田部会長は「要望に応えられるように準備を進めたい」と応じた。
シンタイトは年間売上高が5億ドル(約800億円)で、スパイスや香辛料から得られる天然の抽出エキスの世界シェアが35%超。インドのほか、中国やベトナム、ブラジルなどに9工場を構えている。
中海・宍道湖・大山圏域ブロック経済協議会は昨年10月、インド南部ケララ州コチ市でジェイコブ社長が会長を務める印日商工会議所ケララ(INJACK)と経済分野の人的ネットワーク拡大などの覚書を締結。締結式後、同圏域で工場新設を検討する方針を明らかにし、今回の視察が決まった。 (山陰中央新報記事 佐野翔一)