オデッシャ州政府幹部と打ち合わせを行う鳥取県幹部と県内企業代表者ら(2025年10月、ブバネーシュワルで=鳥取県提供)
オデッシャ州政府幹部と打ち合わせを行う鳥取県幹部と県内企業代表者ら(2025年10月、ブバネーシュワルで=鳥取県提供)

 鳥取県は、IT人材や機械エンジニアリングなどの高度外国人材の確保を見据え、ベンガル湾に面するインド東部のオディシャ州との交流を深めている。早ければ今秋の友好交流協定締結を目指すほか、冬には同州の大学生を対象に県内企業でインターンシップ(就業体験)を受け入れる。

 県によると、オディシャ州はインド有数の製鉄拠点として経済成長が著しい地域。国内でも有名な工業技術大学がある。

 助言を求めた在大阪・神戸インド総領事館から、日系企業の進出が他地域に比べて進んでおらず、人材獲得できると推薦があった。県は2024年度から現地への訪問を始め、25年1月にはオンラインで県や県内企業を紹介するセミナーも開いた。

 今年12月には、同州の大学生を対象に県内IT企業と工学系企業の2社で1週間程度の就業体験を試行的に受け入れる。外国人材と企業双方の理解を深め、将来的な人材獲得につなげる。関連事業費は26年度一般会計当初予算に約960万円を盛り込んだ。

 オディシャ州と友好交流協定の締結も目指しており、駐日インド大使館を通じ、5月に締結の意向を確認。経済や人材、青少年交流、観光などの分野で両地域の交流を促す協定内容を想定する。インドへの理解や交流促進に向けた機運醸成を目的とした講座や、企業や教育関係者が現地で意見交換する事業費800万円は26年度一般会計補正予算で確保した。

 県障がい者・外国人就労支援室の中嶋浩一室長は「企業の中核を担う人材確保を通じて、事業展開や活性化につなげていきたい」と話した。

(山陰中央新報)